IAライダーに聞いてみよう~ハンドルセッティング~


これまで僕の意見としてハンドル選びやセッティングについて色々解説してきましたが、
上手い人の意見も聞きたいよね!
ってことで今回は社会人ライダーの星・IAノリヲ先生に解説して頂こうと思います。


IAノリヲとは・・・
社会人をしながら私生活の全てをモトクロスに捧げ、国際A級=IAまで上り詰めたダートフリーク社員。
現在はJEC=全日本エンデューロに参戦中で、こちらでもIAを狙う。
様々なレースでマーシャルも努める多忙な男。

IAノリヲのモトクロスにおけるハンドル選び

今使っているハンドルはなに?

今乗っているバイクはCRF450R・2018年式。
ハンドルバーはZETA・SX-3バーのMX-111を使用しています。
旧型のCRF-Rの純正寸法をベースに高さのみ下げた仕様で、これを左右5mmづつカットしています。

ZETAのハンドルには色々種類があるけど、SX-3バーを選ぶ理由は?

ハンドルにしなりが欲しいからです。SX-3バーはしなりによって振動が少ないのが気に入っている。
22.2mmのブレース付きハンドルは細かな振動が伝わってくるのでダイレクト感はありますが、
僕はしなってくれた方が好みです。

低いハンドルが良い理由は?

僕の身長は176cmですが、CRF-Rは純正そのままでは高さが高すぎて
コーナーリングがしにくく感じたので、LOWタイプにしています。
ハンドルを低くする理由は他にもあり、高いとギャップに対し振られやすい点や
加速時に上体が起きにくくなる(身体を被せやすい)という理由もあります。

ハンドルを5mmづつカットしているとのことですが、それはどうして?

ノーマルだと握る手幅が広く、腕を大振りに振っているような感じがして違和感がありました。
身長・体格によりますが、176cmの自分でこのくらいが良いと感じます
以前一度ノーマル幅に戻したことがあったのですが、やはりカットした方が具合が良かったですね。

これは参考までにですが・・・腕立て伏せがしやすい手幅が一つの目安とは言いますね。

ハンドルには高さ・長さ・引きの3つの大きな要素がありますが、
高さと長さについては今の解説の通りですね。
では、引きについてはどう考えてる?

引きはMX-111の53mm程度が丁度良く感じます。
KTM系のかなり真っすぐなハンドル(引きが40mm)も試したが乗っていてしんどかったです。
逆に、現在の53mmから大きく引きが強くなっても自分は乗りにくいと思います。

ハンドル選びについてはこんな感じ!

いやー参考になりますね!
一応、今回はIAノリヲの完全主観で語って貰いましたので、
人によってこの選び方が合う・合わないは当然あります。
ただ、理屈はよく理解出来ますし、体格の近い方は一度真似してみても良いかもしれませんね。

それでは、ハンドル周辺のセッティングもこのまま聞いてみましょう!

CRFを始めとするモトクロッサーはハンドルクランプ位置が調整出来ますが、
IAノリヲはどの位置が良い?

一番前方(遠く)にセットしています。
CRFはポジションが他社に比べ近く、窮屈でボディアクションがし辛かったので、
前方に移動させたら乗りやすくなりました。
YZ-Fからの乗り換えだったのでノーマルのセットだと特に近く感じましたね。

レバーセッティングも教えて

水平よりささ下げた位置にしています。狙いとしてはスタンディングとシッティングの良いとこどり。
手首が前に起きた際にきつく感じない角度が好きです。
ブレーキレバーに関しては、アクセルOFFと同時にブレーキを掛けられるようにという意図もあります。
アクセルOFFとブレーキを握る操作って連動していますから。

最後に、グリップの好みも聞かせて下さい

太いグリップよりは細い方が好みです。
強いこだわりはありませんが、ワッフル(グリップの格子模様)はハーフを使います。

と、いうわけでIAノリヲのハンドルセッティングでした~。
言葉に出来ない体感的な要素も色々あるのでしょうが、
それぞれのセッティングにちゃんと理屈があって納得させられましたね。

また色々聞いてみようと思います!


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