新型YZ125をフルカスタム!【YZ125モクモクプロジェクト】第4回:塗装編

毎週火曜日更新のYZ125モクモクプロジェクトのお時間です。
第4回となる今回は、ガンコートとパウダーコートと言う塗装のご紹介です。
個人で施工する作業では無いと思いますが、ご依頼頂いたパーツがどのように塗装されているのか?
どんな職人がやっているのか?
その辺りをこの記事で解説していきます。

ガンコートとパウダーコート


ダートフリークの職人がリム組みや塗装など、各種施工サービスを行うDF-CRAFT
その塗装メニューにはガンコートとパウダーコートの2種があります。
それぞれどのような塗装なのか?まずはそこからの説明ですね。

ガンコートとは



ガンコートと言うのは、名前の通り実銃にも使用される塗装で、
塗装面の強度アップと放熱性のアップという機能を持っています。
また、塗膜も薄いので、ラジエターやブレーキキャリパーに多用されます。
特にラジエターに施工すると、デリケートなコア部分の強度アップと水温制御に非常に効果的です。

パウダーコートとは


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パウダーコートと言うのは、名前の通りパウダー(粉)状の塗料を
静電気を帯びさせたパーツに塗布・吸着させた上で、高温の窯で焼き付けて仕上げる塗装法です。
塗膜が厚く、強度・柔軟性に優れているのでフレームやホイール・サスペンションスプリングなど、幅広く施工可能な塗装です。

dfシャチョーと職人・フナト君


ただの紹介では面白くない、ということで
視察を兼ねてダートフリークの社長・愛称dfシャチョーにもガンコートに挑戦して頂こうと思います。
職人のテクニックがどのようなものか、実際にその目で見てみようということですね!

まずは塗り方講座

職人フナト君からレクチャーを受けるdfシャチョー。
ラジエターはコアの部分が細かく、塗料を奥まで吹き付けることが重要ですが、
かなり念入りに吹き付けないといけません。
しかし、厚塗りし過ぎると塗料がタレてしまい仕上がりが悪くなります。
そのサジ加減が難しい・・・らしいです。

なるほどわかった

と、言うわけでdfシャチョーもラジエターのガンコートにトライ。
失敗しても良い不要なラジエターが調達できたので、こちらで試してみましょう~

ダメでした。
全然細部まで塗れていません。もっともっと念入りに吹かないとダメなようです。

職人フナト君の鉄拳制裁を受けるという茶番を演じたdfシャチョーは、
改めてお手本を見せてもらうことにします。

職人フナト君のお手本

職人フナト君に、本番用ラジエター
(YZ125の実際に使用するラジエター)の塗装を改めて見せてもらいます。

コアの部分を徹底的に細かく塗っています。
広い面は最後に、塗りにくい入り組んだ部分を先に攻めるのがポイントだそう。

ライトを当てて、
塗りムラや塗り残しが無いかチェックをしながら細かく塗っていきます。

dfシャチョーの再挑戦

dfシャチョーも本番用ラジエターで再挑戦です。本番用なので失敗は許されません。
先ほどよりも断然丁寧に、細かく吹き付けていきます。
職人フナト君のアドバイスを受けつつ、丁寧に進めます。

出来上がり。
まだ焼き付け前ですがかなりイイ感じに塗れているのではないでしょうか。
見た感じアラは見当たらない・・・大成功かな?

塗料が塗り終わったら窯で焼き付けます。
大型窯にラジエターを入れ、美味しく焼きあがるまでしばし待ちましょう。

次はパウダーコート

その前にサンドブラスト

ガンコートの焼き上がりを待つ間に、メインフレームのパウダーコートを進めましょう。
まずは下地処理として、サンドブラストという処理を行います。

サンドブラストと言うのは対象物に細かなメディアと呼ばれる「砂」を高圧の空気と共に
吹き付けて表面を削ることで、塗装面を剥離したり汚れを落としたりするものです。
ついでに仕上がりが軽ーくザラついた表面になるので、塗料の喰いつきも良くなります。
まさに一石二鳥。

ようやくパウダーコートへ


下地処理も出来たところで、いよいよパウダーコートです。
パウダーの名前通り、粉をタンクに詰めたガンをスタンバイ。

ホントに粉をまぶすって感じで実に面白い。
フレームには針金を通じて静電気を帯びているので、
凹みや入り組んだ部分も吸着されていくのか綺麗に塗れていますね。

とは言えラジエターと同様、入り組んだ部分から塗っていくのがセオリーだそう。

フレームも焼きます


もちろんフレームも焼き付けして仕上げます。
現時点では粉が乗っているだけですからね。焼き付けることで、強靭な塗膜に変化します。

仕上がりはどうか

フレーム

数時間後、窯を開けて出てきたフレームがコチラでございます。
まぁ~、なんて綺麗なんでしょう。
ラメの入ったキラキラしたフレームなんてとても新鮮です。

マスキング処理

今更ですが、ボルト穴各部にボルトを挿し、
可動部にはマスキング処理が施されています。
こうした塗装前の処理は基本メニューに含まれているので、
ご指示が無くてもバッチリマスキングされるのでご安心ください。

ラジエター




ラジエターも綺麗に仕上がりました。
ツヤッツヤのテッカテカです。三枚目の画像がdfシャチョーが塗った左ラジエター。
驚くほど綺麗に塗れているじゃないですか~。

これなら自信を持って車体に取り付け出来ますね。

スイングアーム

実はスイングアームもしれっと塗っていました。

半艶のブラックで仕上げています。車体を組み上げたときの仕上がりが楽しみですね~。

ガンコート・パウダーコートならDF-CRAFTにお任せ下さい

と、言うわけで今回は塗装編と言うことでガンコートとパウダーコートのご紹介をさせて頂きました。
ここまでの記述の通り、専任の職人が丁寧に施工させて頂いておりますし、必要な個所はしっかりマスキングの上で
塗装やサンドブラストを行っているので、各部品とも安心してご依頼いただけます。

カラーラインナップやパーツによる価格設定に関してはこちらよりご確認頂けますので、
是非チェックしてみてください。
ガンコートはコチラ
パウダーコートコチラ