リムのオフセットを忘れずに



当店の施工サービス部門であるDF-CRAFTではホイールの組み立てを得意としていますが、
ちょくちょくあるトラブル?として、リムのオフセットがわからないというものがあります。


スポークホイールはその名の通り、スポークというネジとニップルというナットを締め付けて固定するわけですが、
この締め具合で振れを調整するのと同じく、リムの位置も調整しています。


ハブに対してリムがセンターなのか、右寄りor左寄りなのかというのをセッティングしているわけです。
ざっくりセンターの場合もありますが、意図的にズラされたものも多くあり、特に基準というのはありません。
特にモタード化された場合は、ノーマル位置からズラさないとフォークやスイングアームに
干渉しやすいのでズラすことが多いですね。

・・・故に、分解前の計測が大事ということです。
サービスマニュアルに記載されていない場合もあるので、
計測せずにバラしてしまうとどの位置で組めば良いかわからなくなってしまう場合もあります。



計測は簡単、L型の定規か、定規二つを組み合わせてハブのディスクやドラムの取り付け面からリムの端面までの距離を測るだけです。
この数値がオフセットですね。
スポークのみを新調したい場合など、リムを再利用する場合はこの方法でOK。
リムを変更する場合は幅が変わるので、リムの端面までの距離ではなくリムの中心までの距離を測定しましょう。

より詳しい計測方法はDF-CRAFTのHPでご説明していますので、参考にしてみてください。
https://df-craft.jp/wheels/

計測が終わったら分解してOKです。
画像のような大型ニッパーでガンガン切っていきましょう。
普通にニップルを緩めて分解してもOKですが、ある程度走ったスポークホイールを分解するのは結構大変です。

そんなわけで、ホイールを分解する際はオフセット値の計測をお忘れなく~


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