ランツァ 520チェーンにコンバート


皆さんお久しぶりです。
今までのお店で直接接客する立場だったのですが、通販のほうで業務をすることになった野村です。
それから慣れない仕事に絶賛爆発しており、気が付けば3ヶ月経っておりました。

そんな余談はさておき今回はランツァの駆動系を交換してみました。

元々買ったときについていたチェーンが中々に波打ってるし、ルブがこびりついてきったねぇし、カタログで見た交換時期のチェーンそっくりだなー、スプロケもどれだけ使ってるかわからんし、ということでまとめてレッツ交換!

ちなみにランツァの駆動系は元々428サイズなのですが今回は520サイズに交換します。
なぜかというとダートバイクプラスのDBこと馬場君が、
「WR用のスプロケ買ったつもりが品番間違えちゃった」
そのスプロケットがたまたまランツァの520コンバート用として使えるので、そのまま使おうということになったわけですね。

ちなみに520サイズにコンバートする際は純正の丁数やコマ数は当てはまらないので注意しましょう。
スプロケットメーカのXAMさんがコンバート時の丁数やリンク数を出してくれていたので、今回はそれをもとに進めていきます。
ランツァ520コンバート時は チェーン106L F14丁 R45丁のようです。
もらったRスプロケットも45Tだったのでちょうどいいですね。

早速チェーンの取り外しに入ります。

まず適当なところでチェーンをぶった切りチェーンを外します。

その際にチェーンカッターが必要になりますが、今回はオールインワンのチェーンツール DRCプロチェーンツールを使っていきます。

チェーン交換の際、外したり長さを調整するためのチェーンカッター、ジョイントプレートの圧入、チェーンカシメの3つの工具が必要になりますが、頭につく部品を付け替えることで、これ一個で全部できちゃいます。

 

このチェーンカット用の頭を付けて画像のあたりをぐりぐり締めていくと、チェーンからピンが出てきてチェーンが外れるようになります。あとは引っこ抜けるようになるのでチェーンの取り外しは完了です。

次にスプロケットを外していきます。

Rスプロケットはホイールにくっついているのでまずホイールを外し、あとはボルトを緩めればOKです。

Fはいくつか罠がありまずロックワッシャー、これがナットにまとわりつくようについていることがありますがこれがあるとナットが緩まずいくら力を込めても外れません(1敗)

もう一つの罠は緩めようとしてもスプロケットごと回ってしまい外せないことがあります。
Fスプロケットはとてもざっくりいうとエンジンと繋がっています。
そのためナットを外そうと力を込めても、エンジンに力が逃げてしまいいつまでも外れない事態に陥ってしまいます(2敗)

対策としてはチェーンを外す前に接地した状態でフロントスプロケットを取り外すのが正解です。
チェーンが付いた状態で接地していればRタイヤがストッパーの役割を果たしてくれるので力が逃げることなく外せます。

全部外せればあとは戻すだけ。
逆の手順でスプロケットを取り付けた後、新しいチェーンを付けるわけですが、
今回使用するチェーンがEKのSRX2というシールチェーン。
プレートの圧入とカシメ、チェーンの長さが合わなければ調整の作業が必要になります。
今回買ったチェーンは110L 目安は106L、長いので短くする必要があります。

今回は4リンク多いのでそれだけカットします。
カットするときはチェーンを外すときに使ったチェーンカッターを使い同じ手順で切ればOKです。
切りすぎると戻せないので慎重に・・・

後はチェーンをいい感じに巻き付けて最後のプレートの圧入とカシメ作業です。

こんな感じのジョイントがチェーンに付属しています。

大まかにシールチェーン向けのカシメ式とノンシールチェーン向けクリップジョイント式、どちらが入っており今回はカシメ式になります。

まずは付属のグリスを塗っていきます。

雑チェーン分解図

赤い所にグリスが行き渡るようなイメージで塗っていきます。
はみ出した分はふき取るつもりでたっぷり塗っていきます、少ないと寿命が短くなってしまいます。
Oリングには

図のような形で仮止めをしたら圧入していきます。

チェーンツールの頭をこれに取り換えて、ジョイント部分をぐっと締めていきます。
説明書に目安が書いてあるのでそれに従い締めましょう。
やりすぎるとチェーンが壊れてしまうので注意してください。

最後に頭をこれに切り替えてジョイントのカシメ作業をしていきます。

そもそもカシメって何でしょう?

雑カシメ図解

出っ張っているところにカシメツールで圧をかけていくと先っぽが少し膨らみます。
そうすることによってプレートが引っ掛かるようになり分解しなくなります。

こちらも説明書にカシメの直径がこれくらいならOKという目安が書いてあるので従って締めていきます。

カシメが終わったらチェーンの交換作業は完了です。

こんな感じの作業を先輩方に色々教えてもらったり、元に戻すときにホイールスペーサーを入れ忘れてブレーキが引きずるようになりながらも交換したチェーンがこちらになります。

綺麗なシルバーチェーンですね。
砂が付いているように見える人は各自心の目で消してください。

メッキされていないスチールチェーンと比べて錆びずらいので、自分のようなめんどくさがりな方におすすめです。

そして馬場君曰く428と比べてトルク感が出るらしい520サイズですが・・・

よくわからん!

自分もまだまだド素人なのでぶん回して走れるわけでもなく、もっと上まで使える人が乗ったら違いが出てくるかもしれないですね。

ただ428チェーンの適合排気量が250㏄までなのに対して520チェーンは650㏄まで対応しています。
それだけ耐久に余裕があるのでその分長持ちすると思われます。
その分メンテナンスサイクルが伸び維持がらくちんになるのではないかなと思います。
その代わり駆動系が少し重たくなるためパワーロスや燃費の悪化などが起こる場合があるらしいです。

個人的には元々パワーが有り余っていて使い切れないランツァではパワーロスは気にならないし、次回メンテまでの期間が延びるのでいい選択肢なのではないかなと思います。

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