エルボーガードを考える

考えるシリーズとしてお送りしているプロテクターのお話ですが、今回は肘のプロテクター・つまりエルボーガード編です。


最初にぶっちゃけたことを言ってしまいますと、
モトクロスの上級者はあんまりエルボーガードをしていません。
オイオイそんな無防備で良いのかいって思われるでしょうが、
実際ライダーのレベルに比例して着用率は下がる傾向にあります。
用品店としてあるまじき発言ですね。
アルマジロとあるまじきって響きが似てますね。

アルマジロはさておきこれって、ちゃんと理由があるのです。
オフロードという不安定な路面状況で暴れるバイクを抑え込む為には多少なりと力みが発生します。
力むのは良くない・・・良くないのですが、どうしても避けられないところでもあります。
そして力むと、腕に血流が貯まり、パンパンに張った状態になります。
この状態を腕上がりとか、パンプした状態と呼びますが、こうなるとハンドル操作がままならなくなってしまうんですね。

そしてエルボーガードというのは腕に巻き付けたり、腕を締め付けて固定する構造上、
腕上がりを助長・誘発してしまう副作用があります。
ここに無防備では怖いという不安腕上がりも避けたいというジレンマがあるわけです。
故にエルボーガード選びは難しい・・・

そんなわけで、究極的には付けないのが最も腕の疲労はありません。腕上がりによって操作ミスをしてしまい転倒する可能性はありますからね。
故に、リスクを考慮しても、付けないという選択は成り立つわけです。
頭や胸部に比べれば生死を左右する怪我の確立は比較的低い、ということもあるでしょう。

とは言え、ノーガードと言うのもちょっと心配です。一発転べば擦り傷はまぬがれないでしょう。
特に初心者の方や林道へ行こうという場合は転倒の機会も多いですし、肘をぶつける先が岩だったりもします。
ハイスピードで攻めるわけでも無いので腕上がりも少ないかと思います。
なので、初心者のうちは防御力重視でしっかりしたエルボーガードを装着するのがオススメかなぁと思います。

具体例をあげますと、FOXのタイタンレースエルボーガードという製品はいい感じです。
前腕はスリーブ+ベルトで固定。上腕部にもパッドが付いていて、
腕に巻き付けるように保持する固定方法なので
激しい操作にもズリ落ちることなく着用出来ます。肘から前腕にかけて固いシェルが付いているので防御力もバッチリ。

半面、上腕を締め付ける固定は腕上がりを助長する副作用があります。
ズリ落ち対策には凄く有効なんですけどね。


一方で良く似たモデルのタイタンスポーツエルボーガードでは、上腕部が排除されているので
保持力はタイタンレースに譲りますが、腕上がりはこちらの方がしにくくなっています。

この例から言えることは、価格と性能は正比例しないと言うことで
行きつくところはアクティブセーフティとパッシブセーフティのバランスです。
アクティブセーフティとは、快適さや動きやすさを重視して疲労や操作ミスを未然に防ぎ、転倒の機会を減らそうという考え方。
パッシブセーフティは直接防御力を高めることで、転倒しても怪我をしにくいよう備える考え方です。

オススメの選び方としては、初心者のうちはしっかりガードしておいて、徐々に腕上がりの具合と相談しながら
身軽な方へシフトしていっては~って感じですね。

DFGのシールドレイヤーエルボーという製品はペラペラの極薄パッドを使用したスリーブ型ガードで、
擦り傷+α程度の防御力ではありますが、腕上がりを誘発する締め付けがほとんどないので、ノーガードよりはこちらがいいかな!

装具選びは難しいです・・・

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